日本もちもち協会ミートアップ vol.1 を開催しました

去る10/6に、日本もちもち協会で初の試みであるミートアップを開催いたしました。
もちもちを愛する皆さまにお集まりいただき、和やかながら、なんと4時間もの長時間に及ぶ大盛会となりました!

今回のテーマは「タピオカ」。
他のもちもちと比べても特異な食感であるタピオカの謎に迫るべく、様々なもちもちしたもの・していない(とされている)ものを持ち寄りつまみながら、議論を深めていきました。

もちもちベン図

基本

こちらが会を進める中で完成した「もちもちベン図」。
「もちもち」を構成する要素として様々な観点が挙がりましたが、議論を重ねてこの3つに集約されました。
なかなかインパクトのある絵面です。

「付着性」は歯にくっつく様子。「弾力」はそのまま、押し返す力。「のび」は噛み切れるまでの伸び具合を指しています。
一つの要素では表せない、それがもちもちの魅力なのですね。

このすべての要素を満たすのは…

もち系

そうですね!おもちです。
具体的には、「お米(の粉など)に水分を加えて加熱したもの」というような分類ができそうです。

続いてはこちら。

パン系

のびと弾力の要素が強いこちらは「パン系」とまとめました。
「小麦粉などの粉をこねて焼成したもの」が主に該当しそうですね。
工程によって程度の差異はありますが、一般には歯につく要素が少ないのが特徴です。

うどん系

弾力・付着性の要素が強いものを「うどん系」と呼び表します。
こちらは「ゆで・蒸しなどの手法で加熱したもの」…というところでしょうか。
「もち系」との差がなかなか難しいところですが、あまりのびる要素のないものをこちらに入れています。
今回のテーマであるタピオカも、こちらに属していそうです。

一方で、付着性・のびの要素が強いものは、「もちもちしているとは言えない」という結論となりました。
英語で言うところの chewy などはこちらに当たるのではないでしょうか(ソフトキャンディなど)。

 

もちもちレーダーチャート

「もちもちとした食感は時間によっても変化するのでは?」という声をもとに作成した、続いての成果はこちら。

もちチャート

今度は上の三要素に「水分」「固さ」を加え、より詳細に各もちもちを分解してみます。
青い線は、基準となるおもちのチャートです。

タピオカ噛み始め

こちらの赤い線はタピオカの噛み始めを表したもの。
おもちよりも弾力があり、しかし柔らかく歯が入ります。

タピオカ噛み終わり

では、噛み終わりはどうでしょうか?

噛み始めに比べ、弾力はそのままに固さがぐっと増しているように感じませんか?(ぜひ想像しながらお読みください)
この噛み始め・噛み終わりの食感の差異が、タピオカの特異な食感の秘密だった…ということが、このチャートから読み解けるかと思います。

またこの差異によって、タピオカは柔らかめのもちもちが好きな人も、固めのもちもちが好きな人も愛すことができる、懐の広いヤツだとも言えますね。
タピオカミルクティの流行は、本格的なお茶をカジュアルに飲めるというだけでなく、タピオカのこのような特色も寄与しているのかもしれません。

 

日本もちもち協会では、このベン図・チャートをさまざまなもちもちによって検証し、内容をより充実させていきたいと考えています。
研究・作成にご協力いただける方はこちらか、Instagram・Twitter等にてお気軽にお知らせくださいませ。